パタンの防災意識を高めるため建設した「防災コミュニティセンター」を視察!

多くの犠牲者を出してしまった未曾有のネパール大震災から丁度2年経った2017年4月25日に、ネパールはパタンの街に「防災意識の向上」を念頭に開館された「ネパール防災コミュニティーセンター」を視察に参りました!こちらは、ネパールと静岡県の文化交流を推進している「ナマステ・ネパールしずおか」の代表で、今回のネパール視察ツアーのガイドであるマハラジャン ナレス (Maharjan Naresh)さんの声掛けをキッカケに募金活動に取り組んだ「静岡県ボランティア協会」や「静岡大学防災総合センター」などの協力により、静岡県民からの浄財に加え、地元住民の寄付などにより完成した施設となります!

防災センター長のカダム・マハラジャン(Kadam Maharjan)さんをはじめ、センター職員の方々が視察団ひとりひとりに花束を用意してくださり歓迎してくださいました!ナマステ!(नमस्ते)こんにちは!

職員女性は皆、お揃いのユニフォーム姿でお出迎えくださり、赤とゴールドをあしらったサリーでとても艶やかです!

防災コミュニティーセンターの1階は、震災当時の写真や開設式の様子などが壁一面に張り出されており、通常は防災教材の展示室として利用されているとのこと。この日はセンター職員や地域の方々が集まり、日本の視察団との交流の場を設けて下さいました!

視察団の横断幕を「静岡県チーム」と称して、個々の名入りで手厚く歓迎してくださいました!

先ずは、ナレスさんの通訳によりセンター長のカダムさんにセンター内を案内していただきます!

1階壁面には、ヘルメットやシャベル、ハンマーにロープやランプなど、防災時に要する工具が立てかけられています!

1階奥には、食品備蓄品庫も設置されており、災害時に500人が3日間ほど過ごせる食料を備えています。ネパールには、グンドゥルック(乾燥葉物野菜)やマショウラ(大豆を原料として乾燥させたもの)、チウラ(干し米)など長期保存できる防災食が多数ありますが、それでも年に1度の祭りの際にはこれらの食料を消費し、新しいものと入れ替えることで食料破棄などの無駄にならないように心掛けられているとのことです!

階段を上がり2階、3階へ。

最大で500名ほどが収容できる防災コミュニティーセンターですが、普段は、地域の方々のコミュニティの場として活用されています!

日本からの指導を受け避難訓練などを実地し、防災に関する意識を高めることにより、万が一の震災に備えることができるのだと、ナレスさんは防災コミュニティーセンターの完成を心から喜ばれておりました!

センター職員や地域の方々から視察団との質疑応答が入ると、ネパールの方々にとっては、世界一の長寿国として知られる日本人の生活習慣などどの様なものなのかが取り沙汰されました!実は、WHO加盟国194の国と地域を対象とした世界保健機関(WHO)が発表している「世界保健統計2016」によると、世界一の長寿国は2015年同様に日本となり、男女平均寿命が83.7歳となりますが、ネパールは、194ヶ国中の118位で男女平均寿命は69.2歳となるのです!

そんな中、視察団最年長となる81歳杉山昇さんが「清水ライオンズクラブ」を代表して、長寿の秘訣や健康法など、日常における生活習慣等を話されると、御高齢の杉山さんのパワフルさに皆さん驚かれ、見習いたいと話されておりました!わたしたち夫婦には、同年代の御夫婦から「夫婦円満の秘訣」について、これまたユニークな質問を受けたため、包み隠さずお話させていただきました(笑)笑いのツボは国境を超え同じというところが分かり、大変楽しいひとときを過ごさせていただきました!

交流会の後は、美味しいお茶とシナモンクッキーを出していただき、心温まる歓談タイムとなりました!

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