「パドゥン族」真鍮の輪を首に巻く風習ゆえに首長族と呼ばれる山岳地帯の少数民族

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ロング・ネック・カレン LONG NECK KAREN」という看板を掲げたこちらが、
山岳地帯の少数民族で、通称”首長族”の「カレン・パドゥン族」が住んでいる村となります。
首に真鍮の長い輪を巻く風習を持ち、首が長く見えることから”首長族”と呼ばれています。
”首長族”とは、もちろん正式名称ではなく、
カレン族に属する部族の1つであり、正式部族名は「カレン・パドゥン族」です。
場所は、メーリムというチェンマイ市内からおよそ30分ほどのバーン・トン・ルアンという村になり、
こちらは、入村料1人当500THB(日本円にしておよそ1,850円)が必要です。
チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour」さんのツアーでは、
送迎付き半日コースとなり、日本語で話せる現地ガイドが付き、
先ほどの「バイ オーキッド&バタフライファーム Bai Orchid and Butterfly Farm」とのセットツアーで、
2名で1,480THB(日本円にしておよそ5,500円)で入村料込みとなるため大変お得です♪

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観光地として名所にもなっている「カレン・パドゥン族」の村では、
観光客の多さを利用して、この界隈に住まう別の民族が村内の入口で商売をしています。

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こちらはアカ族(Akhaのお母さんで、「カエリ、ヨッテネ~♪」と大変、日本語が上手でとっても営業上手です(笑)

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こちらもアカ族ですが、タイ国内のアカ族は、その衣装によって、
ウ・ロ・アカ族(U Lo Akha)、ロイミ・アカ族(Loimi Akha)、ウ・ビャ・アカ族(U Bya Akha)の区別があります。
アカ族のお母さんの歯が黒いのは、いつも檳榔(びんろう)という植物を食べているからなのだそうですが、
アカ族の若い女性たちは、歯が黒くなることを恥ずかしく思い、現在は食べられていないようです。
日本でも明治時代末期までは、女性のお化粧として「お歯黒」という習慣がありましたね♪

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ラフ族の民族衣装は、リス族との近縁を思わせるようにカラフルで、
黒を基調とした巻きスカートのツーピーススタイル。
黒または青、緑などの生地に裾まわりや袖に赤いふちどりをした衣装が特徴で、素材はヴェルベットが多いです。

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ヤオ族は、中国・チベット系民族で寒い地域からの移民のため、
彼女たちの民族衣装は、タイの気候では一見暑苦しそうなほどに着込んでいます。
赤襟のファーを纏い、厚手の濃紺の上着、
そして、細かなクロス・ステッチの刺繍の入った華やかなモンペ風のズボンをはき、
頭には細かな刺繍入りの厚手の布をターバンの様に巻き付けています。

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パローン族の民族衣装の特徴は、何といっても、この腰に巻きつけた飾りのチャンピオンベルトです!
パローン族は、ミャンマーのシャン州のセーンウィーという地区に住んでいる少数民族で、
自らの族名を「ダラアン族」と呼んでいます。

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パローン族のお母さん

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パローン族の若き母と赤ちゃん

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様々な山岳民族のショップを抜け、
ここからが首長族の「カレン・パドゥン族」の住まいとなり、およそ40名ほどが居住してます。

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入口には、首長族のパネルが飾られており、記念撮影する観光客の姿を見掛けます。
想像していたよりも、遥かに観光地化しており、少し驚いてしまいます(笑)

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壁は竹で、屋根は茅葺の木造高床式住居です。
通常、村に電気は通っておりませんが、中にはソーラーパネルがある家もあるそうです!(驚)

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首長族の女性が、はた織りされる姿がとても印象に残ります。

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こちらでは、彼女たちが毎日毎日はた織りして織られた色とりどりのストールを販売されています♪

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実際の真鍮を見ながら、現地ガイドのグローイさんが説明してくださいました。

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首長族の女性

真鍮の輪を首に巻き付ける首長族の女性。
5歳の頃から付け始め、最初は1kgほどの重さで4巻きぐらいからスタートし、
10歳で倍の2kgになり、15歳で3kg、20歳で4kg、25歳でその重さは5kgにも達します!
それ以降は、本人の自由だそうです。
正確には、彼女たちの首が伸びているのではなく、
幼少時から徐々に真鍮コイルを増やしていく過程で顎の高さが圧力によって引き上げられ、
真鍮の重みで鎖骨と肋骨が沈下し、
肩の位置が下がることで首が伸びているように見えているのだそうです!(驚)

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実際に持たせていただくと、5kgの真鍮の輪っかはとても重く、この重みがずっと首にかかると思うと、
それは、もう、しんどいの一言です。
しかし、首長族の男性は、どれだけ首が長いかで部族内の女性の美人度を計るとのこと。
美人の定義は、国や地域によって異なり、好みは様々ですが、
首長族は容姿よりも首の長さこそが、最大の魅力となるようで、
彼女たちは、首はおろか手や足にも真鍮の輪をお洒落として飾り付けているのです!
一体、何kgの重さを身に纏っているのでしょうか(凄)

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こちらは、真鍮を半分にカットしたものをはめさせてくれ、一瞬でできる首長族体験です!
半分でも十分に重いので、是非、体感してみてください♪

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彼女たちの写真は、ポストカードとして1枚20THB(日本円でおよそ75円)で販売されています。

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木造高床式住居が連なり、鶏が自由に歩く姿が観られます。
首長族の男性は、昼間は出稼ぎに出ているため、昼は女性たちが商売しながら村を守っています。

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良くメディアで見掛けたお母さんです!
おそらく村内で一番長い首を誇るのではないでしょうか!
優しく穏やかなお母さんで、、若い頃の写真も見せてくれ、とても可愛らしかったです♪

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首の長さからして、おそらく10歳ぐらいの女の子。
衣類がディズニーのプリンセスシリーズの可愛いシャツなので、首輪とのギャップにちょっと違和感があります。
彼女は記念撮影を快く引き受けてくれましたが、撮影後に「Tip,Tip♪」と可愛く強請られました!
幼き子でも、そのように躾られているのだと思います(笑)

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首長族の起源はチベットですが、
ミャンマーからタイに移住してきた彼女たちの顔立ちは、目がとても大きく美人さんが多いです!

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今の時代は昔と違い、首のリングを強制されることはありませんが、
部族に伝わる風習として、首長族の女性は、当たり前のようにリングを首に巻き付けているそうです。
山岳民族のほとんどが、タイの国籍を持ち国民となっていますが、
カレン・パドゥン族は、難民扱いになるためタイの国民ではないそうです。
そのため、法律による制限を受けており、自由に労働することもできないため、
観光客が支払う入村料やお土産を売ることで、生計の足しにしているのです。
首長族の村へ訪れることによって、首長族の文化や風習を学ぶ機会が得られるように思います。
さて、お次は、チェンマイ旧市街にあるとても素敵なゲストハウスの紹介です♪

チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour
http://chiangmaihappytour.com/

1件のコメント

  1. muu
    2018/02/20

    素敵な記事でした!
    首輪どうなってるんだろうと興味本位で見たのが恥ずかしくなるくらい!
    ありがとうございました!

    返信

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