フィレンツェ中央駅よりイタリア国鉄の電車の切符の買い方と乗り方を紹介

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フィレンツェ中央駅、正式名「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(伊:Santa Maria Novella)」、よりプラートにある「HOTEL DATINI ホテル ダティーニ」へ戻る交通手段としてイタリア国鉄を使います。ちなみにこちらは「Firenze S.M.N.」と明記されていることもあります。

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駅の構内は広々としており、中央駅というだけあって夜でも比較的利用者も多く賑わっています。駅周でも、ジプシーやスリに気を付けながら行動していきましょう。

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イタリア国鉄のチケットの購入の仕方は、①インターネットでイタリア国鉄のホームページ TRENITALIA トレニタリアより事前に予約する。②駅の窓口で購入する。③チケット自動販売機を利用する。と3通りありますが、①のやり方は、スケジュールが綿密に確定されている方でないと厳しいので、今回は②、③のやり方を紹介します。②の窓口(biglietteria ビリエッテリーア)は、基本的に混み合っていることが多く、並びますので時間に余裕がある時でないと厳しいでしょう。窓口では、イタリア語を話せなくても単語で”行き先(駅名)”と”人数”と”片道または往復”そして”1等車両または2等車両”を伝えればチケットを提供してくれるので安心です♪

片道 Solo andata(ソロ アンダータ)、往復 Andata e ritorno(アンダータ エ リトルノ)
1等車両 Prima classe(プリーマ クラッセ)、2等車両 Seconda classe(セコンダ クラッセ)

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フィレンツェ中央駅よりプラート中央駅(伊:Prato centrale)行きのチケットです。日本の小さな切符と違いお札以上の大きさです!(驚)右上に 2 ADULTI(大人2名)とあるので、これ1枚で2名分のチケットとなります。

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列車の発車するプラットホームは、駅の掲示板などで調べましょう。イタリア駅の電光掲示板時刻表の読み方は、下記を参考にしてください。ただしイタリア国鉄では、日本のように事前に余裕を持ってお知らせすることはなく、予定されていたプラットホームが、列車到着寸前に変更になることもあるので注意が必要となります。イタリアでは、以前より改善されているとはいえ遅延が多く、ストライキも頻繁に行われるので要注意です。

DESTINAZIONE デスティナツィオーネ(行き先)、CATEGORIA カテゴリーア(列車の種類)
ORE オーレ(発車時刻) RITARDO リタルド(現在の遅延時間)、
BINARIO ビナーリオ(発車ホーム番号)

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イタリア国鉄では、自動検札機で乗車前の切符の刻印(timbrare ティンブラーレ)が必要になります。購入した切符は駅構内に設置されている小型の機械に入れて、乗車前に刻印をします。刻印をしない場合、不正乗車とみなされ、罰金を払わされることになってしまいます。ただし、エウロスター各種、インテルシティー・プラスの場合は刻印の義務はなく、プリントアウトサービスを利用する場合も刻印は不要です。正しい切符を持たずに乗車した場合も罰金となるので注意しましょう。

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②の自動券売機(biglietteria automatica ビリエッテリーア・アウトマーティカ)は、こちら。最近では、この自動券売機の設置が多くされていますが、釣り銭切れなどで現金が使えないこともよくあるようなので、カードを持っていない方は時間に余裕を持って行動しましょう。まずは言語選択です。言語は、5ヵ国語で応していますが日本語は当然入っておりませんので、イギリスのマークで対応します。左上の「BUY YOUR TICKET(切符購入)」を選びます。

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Departure station(発駅)がFirenze S.M.N.と明記されているので、Arrival station(到着駅)のスペル「PRATO」を入れましょう。

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順次出発する4列車が表示されるので、乗車した時刻のラインのSELECTボタンを押してください。

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ADULTS(大人)の横にある+と-ボタンで人数を設定し、TOTAL(合計)で金額を確認してから、右下のForward(先へ)を押して進みましょう。(注:CHILDREN(子供)は、4歳~12歳と記載されています)

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発着駅と時刻を確認し、Forward(先へ)を押して進みましょう。

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PURCHASE(購入)ボタンを押します。

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支払い方法として、CASH(現金払い)かCARDS(クレジットカード払い)のどちらかを選択します。現金払いなら、CASHボタンを押した後、券売機の右下にあるお札の挿入口へ現金を入れれば、チケットが先に出てきてお釣りは後から出てきます。この時に小銭を使用した場合は、必ず小銭から投入しましょう。※残念ながらイタリアでは、このお釣りを狙う悲しい人たちが存在します。男女カップルや、家族連れ(夫婦+子供)、女性のグループ(ジプシーなど)が、券売機の隣に佇み、やたらに手伝おうと声を掛けてきますが、「No!」と毅然とした態度で断り、しつこくされても無視するのが一番です。そしてお釣り口を必ずガードしてください。彼らは出てくる瞬間、それを狙っています。

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クレジットカード払いなら、CARDSボタンを押した後に画面でカードを差し込む位置を表示案内してくれます。

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お手持ちの使用可能なクレジットカードを差し込み、上部の数字ボタンでPINコードを入れて購入完了です。

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イタリアの駅は、発車ベルがないため、いつ発車するのかわかりません。掲示板または駅員さんを頼りに乗る電車が判明したら、発車時刻前でも乗って待つのが賢明です。そして電車に乗る際には、駅員さんに切符を見せて電車を指さして確認してから乗る方が確実です。何故なら、最初に声掛けした駅員さんに電車を指さずに切符を見せて発車ホームを確認したところ、全然違うホームを教えられたからです(汗)その時は、至極冷静で何かがおかしいと直感が働き、掲示板を見ながら再度確認して救われました。イタリア人、どうやらその辺が割とアバウトな気がしますので、確認は自己責任でお願いします(笑)

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車内の雰囲気。この列車で20分ほどの移動となります。イタリア国鉄の乗車時に注意しなければいけないのは、車内アナウンスがない場合があるということです。日本のように居眠りしたらアウトというわけですね(笑)正直、遅延の可能性から到着時刻を当てにするのは危険です。路線の各駅名を把握しておくと間違いないでしょう。

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イタリアはトスカーナ地方の小さな町、プラートに到着しました。Prato Centrale(プラート中央駅)のホームです。

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駅構内の雰囲気。やはりフィレンツェ中央駅よりかは静かな感じでしたが、夜22時台でも治安は比較的問題なさそうです。

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プラート中央駅の外観。

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プラート中央駅からホテル ダティーニまではタクシーで€10(日本円でおよそ1,400円ほど)ほどの距離です。タクシードライバーさんの殆どが英語は話せません。そのためイタリア語で勝負するしかありませんが、行き先(ホテル名など)をきちんと提示できれば、ほぼ大丈夫です。しかし、タクシー運賃でのトラブル被害から回避するためにも、念のためにタクシーに乗ったら、まずメーターがあることを確認し、きちんと稼働しているかどうかもチェックしましょう。また、ガイドブック等を見て、主な区間については幾ら位が相場なのかを把握しておくとよいでしょう。きちんとしたタクシーには、車内に料金表があります。高額を請求されない為にも、タクシーに乗る際は、タクシー乗り場やホテルなどから乗ることがベストです。

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ホテル ダティーニに到着すると、1階のバーカウンターでドライバーのSilvio Santucci シルヴィオが1人寂しく飲んでいました。声を掛けると嬉しそうに笑顔で「一緒に呑もう!」と誘われたので、1杯だけ付き合うことにしました♪

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シルヴィオと旦那様は赤ワインを、わたしは食後のリモンチェッロをいただき乾杯!たどたどしいイタリア単語と英語を駆使しながらお互いのプライベートな話をしながらの楽しい時間は瞬く間に過ぎて行き、出会ってまだ4日目のドライバーさんなのにも関わらず、イタリア人特有の社交的で陽気な性格が大好きなわたし達夫婦は、とても仲良しになってしまいました(笑)これぞ旅の醍醐味、世界中に友達の輪を広めたいですね!さて次回は、今回のイタリア旅行でもっとも楽しみとしている天空の島、別名死にゆく町とも称されるチヴィタ・ディ・ヴァニョレッジョの紹介です♪

TRENITALIA トレニタリア
http://www.trenitalia.com/

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