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「割烹弁いち」創業大正13年老舗割烹の歴史と共にゆったりとした個室でいただく会席

2016/01/05

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創業大正13年と、一昨年の2014年90周年を迎えられた浜松の肴街にある老舗「割烹弁いち」。
料理だけではなく風情溢れるその佇まいに、落ち着いた趣の和の個室をそれぞれに用意されています。
素晴らしい数々の器やしつらえ、そして、店主こだわりの銘酒を取り揃えられ、
その時期その旬のものを丁寧に手作りし、おもてなしの心で提供されています♪

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3代に渡り受け継がれ守り続けられている暖簾の現在の主は、鈴木純一さん。
平成3年から店を任され、地物をはじめ、全国から取り寄せる希少な食材や旬の素材に腕を振るわれ、
料理に合わせた日本酒やワインの知識も豊富なため、お任せすると良いでしょう。
厳選する素材の良さを活かし、和をベースにしながらも洋の要素も交え、
オリジナリティに富んだ端正な会席を楽しめます♪

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エントランス

気賀在住の陶芸家で版画家である林和一氏の大作がお出迎えしてくださいます。
こちらのビルを建てた際に、ふすま絵として描いていただいものを5年前のリニューアル時に表装し直して玄関に飾られています。
お香が焚かれるエントランスで一息付いてから、階段を上がり2階へとお進みください♪

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こちらのお店は、1名~10名様まで利用可能な個室のみ。
全席掘り炬燵なため、足元が楽になり、ゆっくりとした時間を過ごすことが可能です。
カウンター席に関しては、1組のお客様だけのためのプライベートな空間となります(要予約)。
マリオ・ベリーニの椅子にゆったり腰掛けながら、心尽くしの料理に合わせ最高の銘酒を楽しめることでしょう。

今回は、2~6名様に対応可能な「雅の間」を用意してくださいました。
この日は、「季節のお料理コース」12,960円をお願いしてあります。

昼席/11時45分~13時30分(ラストオーダー)
● 幕の内弁当(デザートつき) 2,200円
● 松花堂弁当(デザートつき) 3,500円

夜席/17時30分~21時00分(ラストオーダー)
お座敷 1名様から10名様まで
● 季節のお料理コース
8,640円
10,800円
12,960円 (前日までに要予約)
(サービス料別途かかります)
● 90周年企画「旬の懐石」 ※好評につき継続提供されています
6,480円 (前日までのご予約を)
(サービス料別途かかります)

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床の間には、その季節毎の花々や草木が活けられており、季節感を表します♪

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生ビール「GARGERY(ガージェリー)」750円

GARGERY(ガージェリー)」は、飲食店限定の新潟で製造される国産プレミアムビールです。
個性が際立ち、他にはない魅力的なビールで、
温度によって変わる様々なフレーバーが感じられ、味わい深く、コクに溢れており、
ほろ苦さと甘みの絶妙なバランスによってもたらされる飲みやすさも楽しめます。
何より、グラスの施しに驚かされます!
硝子の土台が卓上に置かれ、安定しないグラスを差し込むタイプの珍しい物ですが、美しいですね!
酔っ払って差し間違えて倒さないように注意が必要です(笑)

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「前菜」

蓮華の中は、高山で採れた天然なめこをおろし和えにしてさっぱりと。
見事なまでの大きさを誇る自家製カラスミの炙りは、厚くスライスしてくださり、珍味をたっぷりと贅沢に楽しめます。
アンコウの肝同様に珍重されるカワハギの肝は、甘く. 濃厚な味わい。
三河産海老の手まり寿司、小振りなサイズ感で一口でいただけます。
北海道産雲丹の天ぷらは、大葉でくるみ、火入れすることで濃厚な甘味を引き出しており、とろけてしまいます♪

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椀物 「銀杏のすり流し」

椀物は銀杏のすり流しを楽しみます。
摩り下ろした蓮根を餅状に揚げて出汁にくぐらした蓮根餅、
お酒で匂いを消してあっさりと塩で焼いた御前崎産カマス酒塩焼き、
銀杏のすり流しの優しい味わいに合わせて、酒塩焼きはあっさり目の味付けにされており、
サヤエンドウで彩りを施し、爽やかなカボスの香りを一切れ添えています。
胃袋にすっと馴染むのような温かみを感じる贅沢な一品です♪

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こちらのお椀は、リニューアルされる前の「弁いち」を解体した際に出てきたという「輪島塗」。
鈴木さんのお祖父様が購入されたお椀で年代物となります。
輪島塗」なので塗り直しや磨き直しを施すことで、長い期間使えますが、
元々高価なお椀だけに、修繕費も相当な価格を要するとのこと。
こちらのお椀は昨年の春頃、「輪島漆器製造本舗 尚古堂」の漆職人に修繕に出され、
当時の輝きを取り戻し、秋に戻ってきたばかりの御品。
尚古堂の器は吉兆、築地田村など有名な日本料理店で使われているくらい有名なお店です。
絵柄がとても鮮やかでしたので、デザインを新たに描かれたものかと思いましたが、
こちらは昭和30年代から受け継がれている伝統的な柄なのだそうです!
椀を開けて見ると、あまりに素敵な「輪島塗」に思わず、箸の手を止め魅入ってしまいました。

鈴木さんは、しばしば、常連様にこのようなことを訊かれることがあるそうです。
こういう工芸品を理解できるお客様ってどれくらいいるの?」と。

実際、普通に生活をしていると、「輪島塗」に触れる機会はそうそうになく、貴重なことでしょうから、
見たり触れたりすることのない器の価値を推し量ることはなかなか容易ではありません。
良い器ですねぇ」と思ってくださるだけで十分。
接客中に器のお話をされることも1ヶ月の内に何度もあることではないそうです。
あの店の器はそれなりだね」と、心の内に感じてくださるだけでもありがたいことだと、鈴木さんは仰います。
割烹弁いち」では、手頃な価格帯のランチで使っているお弁当箱も「輪島塗」を採用されています。
気に留める留めないはさておき、日本の伝統を受け継ぐ器たちが、
親から子へ子から孫へと継承されていくことが素晴らしいことだと思います♪

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割烹弁いち」では、日本酒や焼酎、ワインもお得意なので、店主の鈴木純一さんにお任せし、
お造りに合わせて焼酎をお勧めしていただきました♪

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「池の露 昔懐かし芋焼酎 & ときまさり」

天草酒造から昨年秋に300本限定で販売された「昔懐かし芋焼酎」、「ときまさり」の四合瓶。

昔懐かし芋焼酎」は、昔ながらの蒸留機「ちんたら」を使用し、ゆっくり丁寧に蒸留されています。
旨味を残す為濾過もほとんどせず、深い味わいに仕上げられたこちらの焼酎は、
原材料に島紫を使用し、白麹で芋の上品な甘さを引き出しています。

さつまいもの品種である「ときまさり」は、
高でんぷん・多収の「九州111号」と「コナホマレ」を両親とする交配から選抜して育成した品種です。
開栓すると共に、お芋の芳ばしい香りが広がります。
さっぱりとした口当たりと共に軽快なお芋の甘みが口一杯に広がり、
程好い酸が全体を引き締めてくれる一本。

芋焼酎をロックでいただくと、うすはりグラスが出てきたり、錫のコップに水をチェイサーで付けてくださったり、
氷もかち割り氷で出してくださるなど、細やかなところまで素敵です♪

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お造り 「白甘鯛、マグロの中トロ、松輪のしめ鯖」

白甘鯛は数ある水産物でも最高級の魚。
甘鯛自体が高級魚ですが、その中でもこの白い色の甘鯛は希少価値があり、味わいとしても格別なものです。
関西では「シログヂ」・関東では「シラカワ(白川)」など地域によって呼ばれ方が違う魚となります。

金華山沖(東北太平洋側)の鮪中トロは、赤身にバランスの良い脂が乗っており、
いわゆる「ヒガシモノ」と呼ばれる代物で、
寒流と暖流が交わる海域で、イワシ・サンマ・カツオ・マグロなどの好漁場となり、
世界に多数存在する漁場の中でも特に漁獲種の多い優良な漁場として「世界三大漁場」と呼ばれる地域となります。

松輪鯖は、三浦半島の松輪地区で一本釣りされる鯖の最高級品で、
脂の乗りがダントツということで「幻の黄金鯖」ともいわれます。
しかしながら鯖の生き腐れとよく言われるように、鯖には分解酵素が含まれており、
息絶えるとすぐに自身で自分の身体を消化していき、分解が始まると腐敗菌の増殖が始まってしまいます。
これを防ぐために塩と酢で締めるわけですが、締めることで身質も変わり美味しくなります。
この締め方はお店によって様々ですが、職人は鯖の状態を見ながら締め方を変えていき、
脂が多い場合は、塩を少しきつめにしたり、腹骨の「血合い」のにじみ具合をみたりと、
熟練の技術が必要だとされています。
美味しい刺身をいただくなら、やはり日本料理店が良いでしょう♪

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焼き物 「三河産赤ムツ若狭焼き」

赤ムツを若狭地という薄口醤油と酒をベースにした汁で漬け焼きにしています。
赤ムツは北陸では一般的にノドクロと呼ばれており、
なぜ別名が付いているかというと赤ムツは「のど」が「黒」いことからノドグロと名付けられており、
「白身のトロ」といわれるほど脂がたっぷり乗っているお魚です!

クセがない味わいで、旬以外でも十分脂がのっているのが特徴ですが、
漁獲量が少ないため、高級魚として重宝されており、
白身ながらにジューシーさもあり、あっさりとした上品な旨みが楽しめます。

イタリアの上質なヴァージンオリーブオイルを使用した
黒米と舞茸の旨味溢れる濃厚なソースでいただきます♪

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「茨城産鶉の炭焼き」

鶉は霞ヶ浦周辺で育てられたものを用いており、
高タンパク・低カロリー・低脂肪が特徴の鶉は、クセが無く、コクと弾力が満足感を与えます。
付け合せには、ねっとりとした甘味が楽しめるサツマイモと
粘り気がある里芋を出汁で炊いて揚げ、ほくほく感を楽しみます♪

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ご飯 「鳶舞茸の炊き込みご飯、赤だし、香の物」

山形の鳶舞茸の塩漬けの炊き込みご飯は、
鶏は別で酒炒りし、お醤油とお砂糖で絡めてから、米ともち米と鳶舞茸で炊き上げています。
豆腐と天然なめこの赤出汁。
こちらは、ぬか漬けももちろん自家製となりますが、蕪のぬか漬けが最高でした♪

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甘味「醍醐見」

本葛のパンナコッタ風。
本葛を生クリームと牛乳で伸ばし火にかけて、木べらで練り上げた本葛のパンナコッタ風を、
果汁のみ使用した醍醐見のザクロソースでいただきます。
ぷるるんとした食感と弾力を楽しみ、
程好い甘酸っぱさで口中をさっぱりとしてくれます♪

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輪島塗」や年代物の話で盛り上がっていると、鈴木さんから「面白いものがありますよ」と、
代々続くお客様の1951年(昭和26年)に承った結婚式の料理の献立が記された巻物!
そこには、三日三晩に開催された食事の献立がお祖父様の達筆な字で残されておりました。
何でも、その当時、2代目に当たる鈴木さんのお父様が4日寝泊まりして献立を作られたとのこと。
お祖父様が亡くなられた際に、大切に保管してくださっていたお客様より、
あなたが持っているべきものだと思います」と手渡してくださったそうです。
割烹弁いち」の先々代と先代の仕事ぶりが残された貴重な巻物。
鈴木さんの今日があるのも、
お祖父様やお父様の職人魂である意思を受け継がれているからだといえるでしょう♪

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達筆な御品書きの中には、「とんかつ」に「レモン」や「パセリ」がありました。
当時、「とんかつ」は流行りだったそうです♪

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さらに、素晴らしい年代物を紹介してくださったのが、70年以上経っているこちらの「輪島の御膳」。
沈金と螺鈿の技術を施し、繊細な造りをしている猫脚の御膳。
5代に渡りお付き合いのある薬問屋だったお客様の初代から、戦前にお預かりされたものだそうで、
御膳には、そのお客様の家紋が入っております。
当時、お客様のお宅では、毎晩「割烹弁いち」で仕出しを任されていたそうで、
その御宅では、九州から陶芸家をお呼びし、浜松に登り窯を造って自宅用の器を焼いてもらっていたとのこと。
こちらも当時、実際に使用されていた輪島の名品だそうです!
お客様と「割烹弁いち」の歴史を繋ぐ素晴らしいお宝が今も尚、大切に保管されています。
とても貴重なものを見せていただくことができました!
鈴木さん、いつもありがとうございます!
また伺いますね♪

割烹弁いち
住所:浜松市中区肴町313-13
TEL:0120-88-2216
営業時間:17:30~23:00(L.O.21:30)※お昼は予約のみ
定休日:日曜日
E-Mail:itamae@benichi.co.jp
http://www.benichi.co.jp/


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「旬の料理 大内」余すとこなくいただけ冬にしか味わえない贅沢鍋といえば「たら鍋」! 湯河原フレンチ「エルルカンビス」友人ソムリエが3月よりホールスタッフとして活躍します!
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