創業大正13年「割烹弁いち」老舗割烹の技が光る和の極みフルコース

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創業大正13年と昨年末に90周年を迎えられた浜松の肴街にある老舗「割烹弁いち」さん。
料理だけではなく風情溢れるその佇まいに、落ち着いた趣の和の個室をそれぞれに用意されています。
素晴らしい数々の器やしつらえ、そして、店主こだわりの銘酒を取り揃えられ、
その時期その旬のものを丁寧に手作りし、おもてなしの心で提供されています♪

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3代に渡り受け継がれ守り続けられている暖簾の現在の主は、鈴木純一さん。
平成3年から店を任され、地物をはじめ、全国から取り寄せる希少な食材や旬の素材に腕を振るわれ、
料理に合わせた日本酒やワインの知識も豊富なため、お任せすると良いでしょう。
厳選する素材の良さを活かし、和をベースにしながらも洋の要素も交え、
オリジナリティに富んだ端正な会席を楽しめます♪

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エントランス

気賀在住の陶芸家で版画家である林和一氏の大作がお出迎えしてくださいます。
こちらのビルを建てた際に、ふすま絵として描いていただいものを5年前のリニューアル時に表装し直して玄関に飾られています。
お香が焚かれるエントランスで一息付いてから、階段を上がり2階へとお進みください♪

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こちらのお店は、1名~10名様まで利用可能な個室のみ。
全席掘り炬燵なため、足元が楽になり、ゆっくりとした時間を過ごすことが可能です。
カウンター席に関しては、1組のお客様だけのためのプライベートな空間となります(要予約)。
マリオ・ベリーニの椅子にゆったり腰掛けながら、心尽くしの料理に合わせ最高の銘酒を楽しめることでしょう。

今回は、2~6名様に対応可能な「雅の間」を用意してくださいました。
この日は、「季節のお料理コース」12,960円をお願いしてあります。

昼席/11時45分~13時30分(ラストオーダー)
● 幕の内弁当(デザートつき) 2,200円
● 松花堂弁当(デザートつき) 3,500円

夜席/17時30分~21時00分(ラストオーダー)
お座敷 1名様から10名様まで
● 季節のお料理コース
8,640円
10,800円
12,960円 (前日までに要予約)
(サービス料別途かかります)
● 90周年企画「旬の懐石」 ※好評につき継続提供されています
6,480円 (前日までのご予約を)
(サービス料別途かかります)

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生ビール「GARGERY(ガージェリー)」750円

GARGERY(ガージェリー)」は、飲食店限定の新潟で製造される国産プレミアムビールです。
個性が際立ち、他にはない魅力的なビールで、
温度によって変わる様々なフレーバーが感じられ、味わい深く、コクに溢れており、
ほろ苦さと甘みの絶妙なバランスによってもたらされる飲みやすさも楽しめます。
何より、グラスの施しに驚かされます!
硝子の土台が卓上に置かれ、安定しないグラスを差し込むタイプの珍しい物ですが、美しいですね!
酔っ払って差し間違えて倒さないように注意が必要です(笑)

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「前菜」 天豆(浜北産)うにあえ、焼き椎茸(奥井川産)湯葉和え、真河豚白子(北陸産)琥珀寄せ

浜北の原田農園の天豆(空豆)をさっと湯がき、贅沢にも雲丹で和えたもの。
柔らかく焚かれたホタルイカの煮付け。
奥井川の(静岡の山の中)滝浪さんが作られた椎茸はこっくりと湯葉和えで。
河豚の白子は、涼しげな琥珀寄せでさっぱりといただきます♪

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「替え」 山菜天ぷら(タラの芽、こしあぶら)

店主の鈴木さん自らの足で水窪で朝採りされたこしあぶらとタラの芽を天ぷらに。
衣はカリッサクッと軽く、山菜のほろ苦さを楽しめる良い塩梅の塩加減です♪

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「椀」 うすい豌豆(京都産)すり流し、あいなめ(御前崎産)、あいこ(山形産)

東北地方では「あいこ」の名で親しまれている山菜は、食用になるのは4~5月頃の若芽。
山菜マニアが「あいこ」を見つけると狂喜乱舞するという逸品だそうです。
独特の香りがあり、歯応えも良く、癖もなく美味しいです。
ふっくらと柔らかなあいなめに、上品な味わいのうすいえんどうのすり流しが良く合います♪

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弁いちさんは日本酒が得意とは存じ上げておりましたが、
身体を考慮し、お勧めの芋焼酎をロックで少量ずついただくことにしました。
いただいた芋焼酎は下記の通り。

「五島灘」(長崎県)
平成19年開業の小さな蔵で生産量が少なく希少。
上五島でとれた黄金千貫のみを使用し黒麹で仕込んだ芋焼酎です。香ばしく、力強い味わい。

「晴耕雨読C」(鹿児島県)
晴耕雨読でお馴染みの「佐多宗二」より限定品のC(100)
ブランデーなどに用いられる製法の「間接加熱蒸留」で仕上げた新しいタイプの焼酎です。
じっくり丁寧に蒸留することで、円やかで洗練されキリッとした味わい。
商品名の「C」はローマ数字で100を表し、間接加熱蒸留100%を意味しています。

「酔十年」(鹿児島県)
総杜氏の黒瀬安光氏が手掛ける「酔十年」は、2002年ものを10年寝かせた代物で200本限定品と希少です。
毎年「さつま諸白」の新酒を杜氏の技と、季節毎の手間と愛情を込めた手入れにより、10年間じっくりと熟成させた本格芋焼酎です。
時を刻むその歳月で、芳醇な香りと深みに溢れ、甘み優しくまろやかです。

「Grand Cru 酒酒楽楽」(鹿児島県)
掛米には酒造好適米「山田錦」を贅沢に使い、芋は選び抜かれた黄金千貫を使用。
酵母にはワイン酵母を用い豊かな香りが芋の香りと相まって上品な濃密さを楽しめます。

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芋焼酎をロックでいただくと、うすはりグラスが出てきたり、錫のコップに水をチェイサーで付けてくださったり、
氷もかち割り氷で出してくださるなど、細やかなところまで素敵です♪

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「刺身」 鯛(舞阪)、さごし焼霜(舞阪)、鳥貝、ラディッシュ昆布締め、壬生菜、はす芋

鯛は、身が引き締まっており、あっさりとした甘味が楽しめ、
さごしは鰆の子供ですが、さっと炙ることで香ばしさが増し、程好い脂も感じます。
大きな鳥貝は身厚でプリプリとした弾力があり噛み応えがあります。
京野菜で水菜の一種の壬生菜は、葉野菜ながらに旨味に溢れており、
ラディッシュもあっさりと昆布締めにするなど、一手間を惜しまず野菜を愛でられているようです♪

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「焼物」 赤ムツ(三河産)若狭焼、木の芽ソース

自生した木の芽に裏ごしした百合根を合わせたソースがまろやかさととろみがあり、
ふっくらと火入れされた赤ムツに良く絡み絶品です!
器は、先ほどの大作と同じくして気賀在住の陶芸家で版画家である林和一さんのもので黄瀬戸です。
器をも楽しみながらいただく贅の数々に至福のひとときです♪

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「鉢」 乳飲小鳩肝ソース(茨城)、ホワイトアスパラ(フランス産)黄身ソース

ミマスという種類の鳩をツガイで生産されている小鳩を
炭火でふっくらと焼き上げているため、とても香ばしく、肉質はしっとりと仕上がり、旨味が凝縮されています!
肝を用いた濃厚なソースと相性も抜群です!
黄身酢の酢を入れないソース、謂わば和風オランデーズソースといった感じのソースで
フランス産のホワイトアスパラガスの食感と甘味を楽しみます!
和食でこのようなメーンをいただけるとは考えてもおらず、衝撃を受けてしまいました!
弁いちさんでは、ジビエもお得意とのことですので、またその時期を楽しみに待ちたいと思います♪

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「ご飯」 わらび(水窪産)ご飯本鱒のせ

炊きたてご飯にとろとろのわらびをたっぷりと乗せてあるため、〆のご飯でもつるつると喉越しが良いです(笑)
ゴロッとカットされた本鱒がまた上品な脂がのっていて最高です!

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「汁物」 浅利(三河産)の赤だし

大振りな浅利は、豊川上流からのミネラル水をたっぷり含んだ美味しい三河産のもの。
浅利の旨味が凝縮された濃厚な味わいの赤出汁です♪

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「香の物」 胡瓜、人参、白菜

あっさりと上品に浅漬けされています♪

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「デザート」 和三盆パンナコッタ

和三盆を使用した濃厚なパンナコッタを
和三盆と黒糖をキャラメリーゼして生クリームを加えた上質な甘味のソースでいただきます。
小豆ではなく、レンズ豆を用いてあっさり仕上げにされているのもまた素敵です♪

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弁いち三代目店主:鈴木 純一さん
大正期創業の浜松の日本料理店「弁いち」三代目。早大卒業後、大阪にて修業し、家業を受け継ぎ現在に至る。

細やかな配慮と素敵なしつらえの数々に、
おもてなしの心で出迎えてくださる最高の施しで、和食の素晴らしさを堪能することができます。
地場での会合はもちろんのこと、県外のゲスト様の接待等にもきっと喜ばれることでしょう!
鈴木さん、また伺わせていただきます♪

割烹弁一いち
浜松市中区肴町313-13 TEL:0120-88-2216
営業時間:17:30~23:00(L.O.21:30)※お昼は予約のみ
定休日:日曜日
E-Mail:itamae@benichi.co.jp
http://www.benichi.co.jp/

浜松市中区肴町313-13

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