昭和レトロカフェ「ボンネット」文豪らが足繫く通った純喫茶のハンバーガー

IMG_2681

1952年(昭和27年)創業の老舗の純喫茶「BONNET ボンネット」。
熱海銀座の繁華街にひっそりと佇み風情溢れる映画館「熱海ロマンス座」隣に位置し、
三島由紀夫や谷崎潤一郎、越路吹雪などの文豪や歌手が足繫く通った喫茶店としても有名です。
店名の「BONNET ボンネット」とは、婦人用の帽子の一種を表しており、
看板には深く帽子を飾る女性が描かれています。
マスターが一杯一杯、丁寧にサイフォンで淹れられる薫り高き珈琲と
小振りで飾り気はないものの、マスターのこだわりを感じる味わい深いハンバーガーがお勧めです♪

IMG_2698

昭和レトロな面影溢れるアンティークな照明に、
カウンターとテーブル席を隔てるように設置された時代を感じさせるショーケース。
そして、薫り高きコーヒーの香りと昭和の香りが漂い、
古き良き時代のまま、ノスタルジックな世界観が伺える店内。
ネットでは、朝9時より営業と表記されているところが多いですが、
現在(2015年11月訪問時)は、
老夫婦のため営業時間を制限されているそうで、朝10時より15時までの営業に変更されたとのこと。
ブランチ使いには最適な場所となります♪

IMG_2695

「ハンバーガー&コーヒーセット」800円

戦後まもなく、マスターが米軍キャンプに出入りしていた頃に、
そこでハンバーガーと出逢ってしまい、その味に衝撃を受け、
日本人にも必ず当たる!とオリジナルハンバーガーを考案し、オープンさせた喫茶店。
当時、ハンバーガーを知る者も少ない中、瞬く間にその味は不動の人気を誇り、
今も変わらぬスタイルで提供。
ピクルスは爪楊枝でバンズに刺さっており、
好みによっては外すことも可能との配慮が伺えます。
生オニオンとレタス、パセリは、バスケット内に添えられ、
食べる直前に自分で挟み込むため、レタスのシャキシャキと瑞々しい食感が味わえます。
片手に収まるほどの小振りなバンズは、大口を開けなくても頂ける女性向きのサイズ感。
バンズはマスターがオリジナルでオーダーしており「住吉屋」で製造。
バンズ面は鉄板でカリッと焼き上げ、アクセントにうっすらとマスタードを施し、
中に忍ばすパテはソースを纏い、しっかりと肉々しい食感と甘みが楽しめ、
小さいサイズながらに満足感のある味わいが広がります。
添えられたポテトも皮付きと嬉し懐かしさを覚えます♪

IMG_2682

セットのコーヒーは、カウンターでコーヒーを飲みながら寛ぐマスターが、
オーダーが入る度にサイフォンで丁寧に淹れてくれます。
香り高く、コクと苦味のバランスが程好いまろやかなブレンドコーヒーです♪

IMG_2701

「ホットドック」550円

1本のホットドックを半分にカットした状態で小さなウィンナーを2本で提供。
こちらもピクルスは爪楊枝で刺さってきます。
ハンバーガー同様に、ホットドックのコッペパンもマスターがオーダーし「住吉屋」で製造されています。
ウィンナーの下に忍ばされたキャベツの千切りは、特製ソースに浸り、
しっとりと甘みのある味わいで、
過剰な飾り気はないものの、シンプルゆえに美味しさもストレートに伝わります。
やはり、懐かしさと温かさを感じ、何処かホッとする一品です。
チキンバスケットも人気の一品ですが、時間が多少掛かりますとのこと。
マスターがコーヒーを淹れ、キッチンは奥様が担当と、老夫婦2人で営まれているため、
時間と心に余裕のある方に利用してほしい喫茶店です♪

IMG_2688

時代を感じさせる暖かな灯りは、心落ち着けるそんな空間。

IMG_2690

若かりし頃のマスターと帽子を被る美女。

IMG_2700

今日もきっとマスターは、大好きなJAZZに耳を傾けながらカウンターに腰掛け、
自身で淹れる最高のコーヒーを嗜みながら、オーダーが入るその時を待っていることでしょう♪

BONNET ボンネット
住所:静岡県熱海市銀座町8-14
TEL:0557-81-4960
営業時間:10:00~15:00
定休日:日曜日

静岡県熱海市銀座町8-14

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

先頭に戻る